健康管理を目的にしたライフログやアクティブ管理に役立つスマートウォッチ.
筆者のようなランニングなどのスポーツや運動を積極的に行わない人にとっても何かと便利なアイテムです。
昨今の状況で言えば、自宅でのテレワーク時間が長くなり、引きこもりがち。
外出時の歩数が少ないので、カロリー消費が低く、ストレスがかなり溜まっているなど、さまざまなデータが毎日蓄積されて生活の変化や改善に気づきを与えてくれます。
かれこれ5年、JAWBON → Fitbit → HUAWEI → ガーミン(GARMIN)の4メーカー・6つのスマートウォッチを使い続けていますが、今回、ガーミンの『Venu SQ Music』から最新の『Venu 2 Black / Slate』に買い換えました。
新しモノ好きということもありますが、スマートウォッチはメーカーやブランドにより個性が異なり、機能や使い勝手も異なります。
そこで本記事では、なぜ約5年間で6モデルも買い換えてきたのか。その理由を簡潔に紹介します。
はじめてスマートウォッチを購入予定の方、買い換え検討中の方の参考になれば幸いです。
スマートウォッチを買い換えた変遷と、その理由
はじめてのスマートウォッチは、偶然の産物
スマートウォッチを導入しようとした動機は、不純と言えば不純でした。
2016年にたまたま某ウェブメディアで『JAWBONE UP3』(JAWBONEは2017年夏にアメリカで破産手続き)の記事広告を担当することになり、制作後に商品を提供していただいたから。
リストバンドタイプの『JAWBONE UP3』で、心拍・歩数&距離・消費カロリー・睡眠などを日々トラッキングするスマートウォッチの基本機能をはじめて体験。
2015年にApple Watchの初代モデルが発売され、新しい時計のカタチが提示され話題となっていたので、スマートウォッチの利便性について確かめてみよう使い続けました。
でも、もらいものにケチを付けるのは失礼ですが、デザインが好みではありませんでした。
そこで半年後に買い換えを検討。腕に馴染む、スタイリッシュなモデルを探すことにしました。
Fitbitのリストバンドは、昔も今もおしゃれに身に纏うことができる
当時、どれだけのメーカーや商品ラインナップがあったのかは覚えていませんが、Amazonなどで検索した結果、選んだのが『Fitbit Charge HR』でした。
機能面で大きな変化はないものの、腕に巻いた印象がおしゃれでスタイリッシュ。
スーツ姿にはいまひとつ合わないと思いますが、フリーランスで常にカジュアルな私服姿だったので問題なし。
一般的な丸形の時計とは違うので、スマートウォッチが一般的ではなかった当時は「何を付けているの?」という感覚もうれしいポイントでした。
でも、使い続けることで気になったのが、ディスプレイが小さいこと。
専用アプリでは各種情報が確認できるものの、 ディスプレイでは1行程度しか表示ができず、時刻や心拍数をいちいち切り替えなと確認ができず視認性が優れていると言えませんでした。
また、ベルトの交換が不可で、扱いが雑だったのか、どこかにぶつけてしまった際に切り傷をつけてしまい、修復に困ることも。
そこで翌年に発売された『Fitbit Charge 2』に買い換えました。
『Fitbit Charge HR』との主な違い
・ディスプレイが大きくなり、各種情報の表示領域が増えた。
・GPS連携機能を搭載。移動ルートをスマホアプリに記録。
・特定のエクササイズを記録して、トレーニングスコアを表示。
・ガイドを見ながら深呼吸することで、リラックス効果が得られる呼吸ガイド機能。
・着信、SMS、カレンダー通知を表示。
『Fitbit Charge 2』のディスプレイは、時刻とカレンダー、心拍数などがまとめて表示され、ベルトの交換も可能。
GPS機能はスマホのGPSと連携することで、移動ルートをスマホアプリ内の地図に記録し、ペースや距離などのスコアをディスプレイ上に表示してくれます。
なかでも通知表記機能は、いちいちポケットからスマホを取り出すことなく用件が確認できてとても便利でした。
また、買い換えると、歩数を稼ごう的なモチベーションが高まり、1日7000歩を目標に設定して、毎日なるべく歩くようにしようという意識が芽生えたことを記憶しています。
でも、気になったのがバッテリー消費。フル充電後、約4〜5日ごとにバッテリー充電しなくてはならず、バッテリー残量が表示されるものの寝る前にバッテリーが切れてしまい、充電時間が待てず睡眠スコアが取れなかったことも。
Apple Watchシリーズと比べれば十分にバッテリー駆動時間が長いものの、せめて1週間は持ってくれないかなぁ〜と感じるようになりました。
ちなみに、最新の『Fitbit Charge4』は、最大7日間(GPS使用時は最大5日間)のロングバッテリーで、GPS搭載、Suica対応。
Amazonでは、2万円を切る価格で販売されているので、かなりコスパが高いスマートウォッチと言えそうです。
充電は週1回程度がラク。バッテリー駆動時間が長いモデルを選ぶべき
次に購入したのが、記事広告の編集執筆を担当して気に入った『Huawei Watch GT』。
なんと、バッテリー充電が2週間に1回で済むので楽々快適に。
主な特徴
・バッテリー駆動時間が、通常使用で2週間、最大30日間。
・大型の1.39インチのAMOLED(有機EL)ディスプレイ。454×454pixel、326ppiで高精細。
・睡眠モニタリングでさまざまな改善情報を提供。
・GPSなど3つの衛星測位方式、コンパスと高度気圧計を内蔵。
・電話、メッセージなどの通知。
・50m防水
スマホのGPSと接続不要。3つの衛星測位システム(GPS、GLONASS、Galileo)を内蔵したモデルをはじめて使用しました。
散歩しているルートが専用スマホアプリに正確に記録されるのは、当時は新鮮。
また、睡眠モニタリングは、睡眠時間だけでなく、睡眠が深い/浅い、レム睡眠の割合、深い睡眠の連続性など、睡眠の質をスコア化。
200以上あるという改善アドバイスを提示してくれるので、睡眠改善に役立った記憶があります。
でも、ガジェットYouTuberが紹介していたガーミンのスマートウォッチが気になって仕方がない。
調べてみると魅力的に映り、散在心をくすぐられてしまい、長時間駆動の課題を解決し、さらにスマートウォッチへの興味を高めてくれた『Huawei Watch GT』に不満はなかったものの、買い換えを検討することにしました。
ちなみに、最新モデルの『HUAWEI WATCH 3』は、大画面1.43インチAMOLEDディスプレイで高繊細3Dスクリーン。
モニタリングでは基本機能に加えて、24時間血中酸素レベル測定や体温温度測定も追加。音楽再生コントロール機能もあるようです。
気になるバッテリー稼働時間は、スマートモードでは約3日間、超長時間バッテリー持続モードでは約14日間の使用が可能とのこと。
ガーミン『Venu』シリーズに大満足している、いくつかの理由
血中酸素濃度(アップデートにより追加された)やストレスレベル、体のエネルギーを示すボディバッテリーに加え、SuicaとAmazonミュージックが使えるというガーミンの甘い誘惑にまんまとはまり、2020年秋の新発売と同時にエントリーフィットネスモデル『Venu SQ Music』を購入。
血中酸素濃度や Suicaの機能は『Apple Watch』にもあるけど、なにしろ値段が高いですからね。
主な特徴
・自動計測機能:心拍数、血中酸素、呼吸数、ストレスレベル、ボディバッテリー(体のエネルギーレベル)、睡眠、歩数、運動量、消費カロリーなど。
・メッセージ機能:メールやLINE、カレンダーなどの通知。
・音楽再生機能:Spotify、Amazon Music、Line Musicのアカウント連携
・タッチ決済機能:Garmin Pay / SUICA対応
・バッテリー稼働時間:スマートウォッチモードで約6日間
・50m防水
・スマホアプリのUIがみやすく、着せ替え可能なウォッチフェイスの種類が豊富
ということで、これまで使ってきたスマートウォッチの中でも自分のライフスタイルにピッタリかもと思わせるような機能が搭載されたガーミン『Venu SQ Music』。
各種の健康情報が自動的に計測・専用アプリに蓄積され、スマホをポケットから取り出すことなくSuicaが使え、Amazonミュージックで音楽が再生できるなど、何の不満もなかったわけですが、ここでいきなり問題発生。
視力が低下してしまったせいか、ディスプレイに表示されるメールやLINEのメッセージが見づらくなってきてしまいました。
買って半年ちょっとなのにどうしたものか? あれこれ考えましたが、使いづらいのは意味がないので、買い替えるしかないかなという思いに。
ただし、はじめてのガーミンでしたが、使い勝手もスマホアプリのUIも、トータルで日々の健康維持に役立っていたので、同じガーミンの『Venu』シリーズから選ぶことにしました。
そして、購入したのが、2020年6月に発売されたばかりで、見やすい大型ディスプレイ&AMOLED表示の『Venu 2 Black / Slate』でした。
ガーミン『Venu 2 Black / Slate』のおすすめポイント
5つのポイント
1. ディスプレイが大きい。サイズは45.4 x 45.4 x 12.2mm。
2. AMOLED (アクティブマトリクス式有機ELディスプレイ)ディスプレイの解像度(416 x 416pixel)が高くてキレイ。
3. ベゼルがステンレススチールで高級感がある。
4. バッテリー稼働時間が、スマートウォッチモードでは約11日間。
5. 睡眠スコアが秀逸。意外と便利な温度計も搭載も搭載。
ディスプレイが大きい
これまで使っていた『Venu SQ Music』のディスプレイサイズは、40.6 x 37.0mmの長方形。一方、『Venu 2 Black / Slate』は、45.4 x 45.4mmの円形。
形の違いはあるものの、おおよそ4.8mmほどディスプレイが大きくなったことで、着信したメールやLINEなどのメッセージの視認性がよくなり、視力が低下してきた筆者にとって何度も見直すことがなくなりました。
ディスプレイの解像度が高い
『Venu SQ Music』のディスプレイはLCDで、解像度は240 x 240pixel。一方、『Venu 2 Black / Slate』のディスプレイはAMOLED で、解像度は416 x 416pixelと明るく鮮やか。
ディスプレイサイズが大きく鮮明になったことで、今まで以上に快適に使えるようになしました。
高級感のあるベゼル
アルミニウム製の『Venu SQ Music』から、ステンレス製の『Venu 2 Black / Slate』に。
見た目の印象は大きく変わり高級感が感じられます。
また、四角や長方形のディスプレイはおもちゃっぽく感じられましたが、やはり時計は円形が馴染む気がしています。
バッテリー稼働時間が最大11〜12日間
アップルの公式サイトによると、Apple Watch Series 6のバッテリー稼働時間は、時刻のチェック、通知の受信、アプリの使用、60分間のワークアウトをすることなどを計算に入れて約18時間とのこと。
使い方次第ですが、1日持たないわけで、筆者がApple Watch Seriesを避けてきた最大のポイント。
『Venu SQ Music』は、スマートウォッチモードで約6日間でしたが、『Venu 2 Black / Slate』のバッテリー稼働時間は、スマートウォッチモードで約11日間、GPS+Musicモードで約8時間、GPSモードで約22時間、バッテリー節約ウォッチモードで約12日間。
筆者の場合は、散歩などのアクティブな活動をはじめると自動で歩数・距離・移動ルールなどの計測がはじまる、スマートウォッチモードで使用しているのでバッテリー充電を1週間しなくても十分に使えているのでラクラク。
計測内容&スマホアプリのデザインが秀逸
『Venu 2 Black / Slate』は、入浴前にバッテリー残量を確認して、50%以下になったときだけ充電。ほぼ毎日、寝ている間も常に付けっぱなしにしています。
単純に、さまざまなライフログやアクティビティをもれなく計測して欲しいからですが、計測情報の中でも気にしているのが、睡眠スコアとボディバッテリー、ストレスレベル。
上画像のとおり、ガーミンのスマホ専用アプリ『Garmin Connect』は、主要な計測情報をパッと見てわかるUIデザイン。
計測情報の順番を変えられるので、気になる睡眠やボディバッテリー、ストレスレベルを上位に設定。外出時の移動があれば、移動ルートを表示したマップに距離などを最上部に表示してくれます。
睡眠時の計測は、睡眠時間だけでなく、睡眠の質を深い・浅い・レム・覚醒の時間とタイムラインでわかりやすく表示されます。
また、睡眠中の血中酸素濃度、呼吸数も計測。平均値とタイムラインで表示してくれるので、睡眠の質の良し悪しの参考にしています。
良し悪しで言えば、睡眠改善のアドバイス「睡眠スコア」がとても参考になります。
たとえば、上画像のように“睡眠時間がよくても、質が悪かったので、こうするといいですよ”と、過ごし方や対処法を教えてくれます。
毎日確認することで改善を試みたり、また睡眠の質が悪くなった原因もわかるので、結果と改善を繰り返して、意識的に質の良い睡眠を心がける動機付けにつながります。
ガーミン独自のボディバッテリーは、心拍変動、ストレスレベル、睡眠などを分析して、カラダのエネルギー残量を測定・表示してくれます。
たとえば、スコアが高いほど、1日に使えるエネルギーが十分にあるということ。
上画像のように睡眠がボディバッテリーの充電となるので、しっかり睡眠をとって充電すれば活動や運動による消耗も気にすることがないということになるようです。
また、ストレスレベルに関しては、ストレスが高くなるとディスプレイにリラックスリマインダーが表示され、“短い呼吸アクティビティをしましょう”などのお知らせを通知。
実際に試すと、なんとなくリラックスできた気分になりました。
ちなみに、ここに挙げた計測情報は、『Venu 2 Black / Slate』のディスプレイからも確認することができます。
主な計測情報と内容については、公式サイトを参照してください。
筆者は、積極的に運動やスポーツをする方ではないので活用できていませんが、アクティブな運動やスポーツをサポートする機能も満載されています。
たとえば、ウォーキング、ランニング、サイクリング、プールでの水泳、ゴルフなどをトラッキングする内臓スポーツアプリや、鍛えた筋肉の部分が表示されたり、プリロードされた有酸素運動、筋力トレーニング、ヨガ、ピラティスなどの動画をディスプレイで見ながら運動できる機能などなど。
専用アプリ「Garmin Connect」からトレーニングを追加することもできるので、より積極的にカラダを動かして健康促進を図りたい方におすすめです。
『Venu 2 Black / Slate』をサクッと紹介した動画を見ると、ほぼほぼ運動をしない筆者のモチベーションも上がってきました。
ガーミンのスマート体重計との連携で、まとめて健康管理
これまで、体重管理などはタニタの体組成計『インナースキャンデュアル RD-901』を使っていました。
でも、ガーミンがお気に入りとなったので、スマートウォッチとデータを共有・一元管理できる『Index S2 Black』を購入しました。
簡単に紹介すると、体重のほか、BMIや体脂肪率、骨格筋量、体内水分量、骨量を計測。
設定したWi-Fi接続で、専用スマホアプリ「Garmin Connect」へ瞬間にデータ転送。『Venu 2 Black / Slate』のデータと合わせて一覧で確認することができます。
『インナースキャンデュアル RD-901』でも同様のデータを取得。
専用アプリで管理することができましたが、ガーミンのアプリと互換性があるわけもなく体重のみ手入力していました。
これが面倒だったので、一括管理できる『Index S2 Black』を選んだわけです。
ということで、かなり長文のご紹介となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
スマートウォッチの購入を検討している方の参考になれば幸いです。
Source: ガーミン