昨夜の東京は、1時間に40mm近い豪雨となり、扉を開けたままつながっているリビング・キッチン・寝室・仕事部屋はムシムシ状態に。
リビングの窓側に置いてあるSwitchBotの温湿度計を確認すると、室温が24℃、湿度が69%になっていました。
文科省の公式サイトによれば、カビが発生しやすい温度と湿度の関係は以下のとおり、とのこと。
一般にカビの発生しやすい資料の場合、温度25度のとき、相対湿度が70パーセントだとカビは数か月で繁殖し、75パーセントを越すとその速度は急激に早まり、90パーセントではわずか2日で目に見える程度まで繁殖する。
(文部科学省 カビ対策マニュアル 実践編より)
そこで、梅雨を迎えるこれからの時期に必須だと感じた除湿機の購入を検討することに。
電気料金の高騰、両側に隣家があるマンション住まい、景気悪化の影響を受けているホームワーク中心のフリーランスであることから、次の4つの視点で選ぶことにしました。
チェックリスト!
・静音設計
・衣類乾燥機能付き
・コスパ
では早速、除湿機の世界に入ってみましょう。
昨年、安物買いの銭失いで失敗した除湿機選び
実は、東京ローカルに引っ越してはじめての梅雨を迎えるにあたり、今回と同様に部屋の湿気が煩わしかったので除湿機を購入しました。
このときも静音を重視しようと、静音でコンパクト、しかもコスパがよいとされるペルチェ式除湿機を選びましたが、とにかく除湿能力が低い。
水がタンクいっぱいに溜なるまで時間がかかり、13畳〜15畳対応なのに室内の湿度はなかなか下がりません。
懲りずに“こっちならどうだろう?”と、3部屋に設置するために残り2台を同じベルチェ式でより除湿能力がありそうなモデルを購入。
わずかに改善はしたものの、1台6000円〜7500円程度とはいえ、総額で2万円近くした割には、スッキリと梅雨を乗り越えることはできませんでした。
現在、物置きにしまってある除湿機3台は、用途をキッチン・脱衣洗面所・トイレの除湿に変更。
本来の目的であるジメジメとした部屋を快適な空間に変えてくれる、除湿能力の高い、でも静音設計の除湿機を新たに選ぶべきだと反省したわけです。
除湿能力が高くて、音が静か、しかも省エネの除湿機とは?
失敗を繰り返さないために、まずは除湿機の基本情報を少し深掘りしてみようとネット検索をはじめました。
以前もやりましたが、本記事を書きながらもう少し情報を整理してゴールを目指そうと思っています。
除湿機の能力と静音の関係性
除湿機のタイプで検索すると「コンプレッサー方式」「デシカント方式」「ハイブリッド方式」の3つに大別されるそうです。
昨年購入した「ベルチェ方式」はさておき、一般的なの特徴を簡単にまとめてみましょう。
除湿機のタイプと違い
★コンプレッサー方式
・湿った空気を冷やして水滴に変えることで部屋の空気を除湿。
・高温時(梅雨〜夏)の除湿能力が大きく、デシカント方式と比べて消費電力が少ない。
・振動や運転音が大きく、本体が重い。
★デシカント方式
・空気中の水分を本体内部のゼオライト(乾燥剤)に吸着させ除湿。
・静音でコンパクト。低温時(晩秋〜冬)の除湿能力が大きく冬場でも能力が落ちない。
・湿った空気をヒーターで乾燥させ室内に排出するので室温の上昇と消費電力が大きい。
★ハイブリッド方式
・コンプレッサー方式とデシカント方式のメリットを合わせて除湿。
・季節により方式を切り替えて効率よく除湿ができる
・本体価格が高く、サイズが大きくて重い。運転音が大きい。
★ベルチェ方式
・ペルチェ素子が湿気を含んだ空気を冷却、水滴にして除湿。
・コンパクトで運転音が静か。消費電力が少なく、本体価格がリーズナブル。
・除湿能力が低く、用途はメインではなくサブ。狭い空間に最適。
ベルチェ方式は前述のとおり、いまひとつの結果になったので3タイプでの最適解はどれになるのか?
静音でいえば、デシカント方式の一択になるものの、ジメジメと蒸し暑い部屋でヒーターで温められた空気が出てくるのは困りものですよね。しかも電気代もかかる。
ここでは、本体価格やサイズと重さが気になるものの、1年を通じて除湿効果を発揮するハイブリッド方式を選択するのがよい気がしてきました。
静音とはどのくらいの運転音なのか?
どのようなシーンで除湿機を稼働させるのかによって運転音が気になるか、気にならないかは大きく変わってくるようです。
筆者の場合は、リビングに設置してつながる寝室と仕事部屋の除湿も一気に行えればと考えており、就寝中の夜中もつけっぱなし想定しています。
なので、就寝中でも気にならない、隣家に迷惑がかからない程度の運転音が必要になります。
では、どのくらいの音の大きさが最適なのか? 調べてみると、騒音の目安としていくつか具体例がありました。
運転音の目安
・00デジベル:無音
・20デジベル:小さな寝息、木の葉がふれあう音
・30デジベル:小さなささやき声、鉛筆での執筆音
・40デジベル:ささやき声、図書館内の音
・50デジベル:小さな声、家庭用エアコンの室外機 間近の音
・60デジベル:普通の声、走行中の自動車内で音
となると、できれば小さな寝息の20デシベル〜小さなささやき声の30デシベルがよいのかなと思いますが、除湿機の世界はそうはいかないようです。
さらに調べてみると、静かな運転音の目安は35デシベルとのこと。
コンプレッサー方式は消費電力が少なくても運転音が大きく、デシカント方式は梅雨〜夏に温かい空気が出るし消費電力が大きいデメリットがあり、ベルチェ方式は静かで消費電力が少なくても除湿能力が低いので対象外。
除湿の運転モードで強弱をつけられるモデルが多いので、弱で35デシベル程度になる&消費電力がなるべく少ないハイブリッド方式の除湿機を探すことにしました。
人気のハイブリッド方式&静音除湿機は、衣類乾燥機能がもれなく付いてくる?
価格.comでハイブリッド方の式除湿機で検索すると、売れ筋ランキングのほとんどをパナソニックの除湿機が独占。
Amazonでもパナソニックが優勢で、シャープの除湿機が少し登場するようなラインナップでした。
また、ハイブリッド方式のほとんどの除湿機は、衣類乾燥機能が標準装備。
本体価格が高いハイブリッド方式が、さらにお値段がプラスされているのではと懸念されますが、1台の除湿可能面積が20畳以上サイズで調査を開始。
購入候補として見つけた、静音性が優秀でコスパもよさげな衣類乾燥除湿機をご紹介します。
パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YHSX120-N
2021年の春モデルながらパナソニックの公式サイトでは生産終了の文字が。
これは後継モデルのF-YHVX120が5月中旬に発売が予定されているからですが、1年オチでもあってもかなり優秀です。
・除湿可能面積:50Hz→23畳(38㎡)、60Hz→25畳(42㎡)※鉄筋
・最大除湿能力:50Hz→11.5L/日[消費電力685W]、60Hz→12.5L/日[消費電力715W]
・運転音:除湿の弱で50Hz→34dB、60Hz→34dBと35デジベルをわずかに切る数値
:自動運転でも50Hz→40dB、60Hz→39dBと、ささやき声が聞こえる程度
・電気料金:除湿の弱で50Hz→5.7円/h、60Hz→6.1円/h。自動運転で50Hz→6.0円/h、60Hz→6.4円/h
・衣類乾燥:約2kgの洗濯物が75分で乾く速乾モードで、運転音が50Hz→48dB、60Hz→49dB
・本体代金:執筆時点の価格.comによると4万9800円〜
パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YHVX120
5月中旬発売予定での最新モデルは、旧モデルのF-YHSX120-Nとほぼほぼ同じスペック。
・除湿可能面積:50Hz→23畳(38㎡)、60Hz→25畳(42㎡)※鉄筋
・最大除湿能力:50Hz→11.5L/日[消費電力685W]、60Hz→12.5L/日[消費電力715W]
・運転音:除湿の弱で50Hz→34dB、60Hz→34dBと35デジベルをわずかに切る数値
:自動運転でも50Hz→40dB、60Hz→39dBと、ささやき声が聞こえる程度
・電気料金:除湿の弱で50Hz→5.7円/h、60Hz→6.1円/h。自動運転で50Hz→6.0円/h、60Hz→6.4円/h
・衣類乾燥:約2kgの洗濯物が75分で乾く75分の速乾モードで、運転音が50Hz→48dB、60Hz→49dB
・本体代金:執筆時点の価格.comによると5万9500円〜
F-YHSX120-Nとの違いは、進化したナノイーXにより部屋干し臭の脱臭スピード従来比4倍。脱臭・除菌に加え、洗濯物に残った界面活性剤の成分の抑制まで行うことでしょうか。
でも、よいお値段ですね。
パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YHSX120
2019年の春モデルですが、下記項目のスペックはほぼ同じ。
・除湿可能面積:50Hz→23畳(38㎡)、60Hz→25畳(42㎡)※鉄筋
・最大除湿能力:50Hz→11.5L/日[消費電力685W]、60Hz→12.5L/日[消費電力715W]
・運転音:除湿の弱で50Hz→34dB、60Hz→34dBと35デジベルをわずかに切る数値
:おまかせ・中でも50Hz→40dB、60Hz→39dBと、ささやき声が聞こえる程度
・電気料金:除湿の弱で50Hz→5.7円/h、60Hz→6.1円/h。おまかせ・中で50Hz→6.0円/h、60Hz→6.4円/h
・衣類乾燥:約2kgの洗濯物が75分で乾く75分の速乾モードで運転音が50Hz→48dB、60Hz→49dB。
・本体代金:執筆時点の価格.comによると4万5800円〜
シャープのハイブリッド方式衣類乾燥除湿機 CV-PH140は、除湿可能面積が50Hz→14~28畳(23~46㎡)、60Hz→16~33畳(27~54㎡)と希望どおりでしたが、運転音が除湿の音控えめで50Hz→34dB、60Hz→39dBと35デジベルよりも大きかったので候補から外れました。
ということで、購入候補に挙がったのはパナソニックの3モデルとなりました。
機能とスペックで考えると、衣類乾燥除湿機 F-YHSX120-Nが第1候補になりそうです。
あとは買うタイミングだけ。
来月の5月15日(日)は、Yahoo!ショッピング+PayPayモール×PayPayで年に数回しかないおトクなキャンペーンの合わせ技で大幅なポイント還元が期待できるので、Amazonの販売価格をチェックしながら最終判断ができればと思います。
でも、気象庁が発表している関東甲信 の梅雨入りは、平年が6月7日ごろで、昨年は6月14日ごろ。
2021年のAmazonプライムデーは、6月21日〜22日に開催されましたが、2022年がいつになるかは未定。
うーむ。どうしたものか。
Source: パナソニック, シャープ, Amazon