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フリーランスなら必須。メインバンクとサブバンク、クレカの使い分けと活用法

2022年5月9日

※本記事の一部にはアフィリエイト広告を利用しています。

銀行とクレジットカード_使い分け

フリーランスや副業をしている人にとって、お金の管理は面倒でもしっかりやっておく必要があります。

というのも、仕事とプライベートのお金の出入りが混在しがちになるので、キチンと棲み分けをしておかないと、年に1度の確定申告の作業で地獄を味わうからです。

そこで本記事では、フリーランス歴が数十年の筆者が実践しているお金の管理術と、預金口座・クレジットカードを使い分ける方法についてご紹介します。

確定申告の作業が数日で終わらせることができるので、ぜひ参考にしてください。

 

銀行口座は、仕事とプライベート、混在するケースを分けて管理する

 

フリーランスや副業をしている人の多くは、自宅を事務所代わりに使っているケースが多いようです。

固定費を抑えるメリットがあり、気分転換したいときはコワーキングスペースを活用すればいいわけですから。

ただ、自宅兼事務所の場合、家賃や住宅ローン、光熱費、生命保険などの固定費は、居住用部分と事業用部分の割合で按分計算する必要があります。

確定申告を前提に考えると、仕事用の軽費、仕事とプライベートが混在する中での軽費、加えてプライベート用の家計、それぞれのお金の流れを管理することが重要です。

 

そこで筆者は、仕事用、プライベート用、混在用として3つの銀行口座でお金の流れを把握するようにしています。

混在用とは、前述の固定費を引き落とすためだけの銀行口座になります。

また、貯蓄 / 投資用の銀行口座もあり、いずれも目的を明確にすることで余計なお金の出入りがなく管理しやすいわけです。

 

使いすぎを抑制。入金額を目的別口座へ振り分ける方法

 

当たり前ですが、仕事で稼いだ入金額は、仕事用の口座に振り込まれます。

これを目的別の口座に振り替えるわけですが、ポイントは仕事用とプライベート用、混在用の口座に一定金額しか振り込まないこと。

これらの口座に振り込む金額は、毎月の支出を平均化すれば目安となる金額がわかるので、“まだお金が残っているから〇〇〇でも買っちゃおうかな”とならないようにします。

 

筆者の場合は、毎月の仕事で得た入金はすべて仕事用口座に入り、月末にまとめて各目的別口座に振り込んでいます。

 

たとえば、仕事用の口座には毎月7万円、プライベート用の口座には毎月8万円、固定費として毎月必要な金額+2万円程度を混在用の口座に入れ、残額はすべて貯蓄・投資用の口座へといった流れです。

また、交通費の多くが仕事での移動となるので、モバイルSuicaのチャージには仕事用の口座を設定。

ソフトバンク経済圏にどっぷりの筆者は、スーパーでの買い物などプライベートで使用する決済アプリ「PayPay」のチャージはプライベート用の口座から。

Amazonでの買い物は、仕事用とプライベート用の口座を設定して、購入商品の目的に合わせて支払先を選択しています。

 

こうして、お金の流れをスッキリ・ハッキリしておくと、家計管理アプリ「zaim」や確定申告アプリ「やよいの青色申告オンライン」で支出入の情報を吸い取って管理・申告する際に、とても簡単でラクなんです。

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仕事用の決済はデビットカードで即時決済、光熱費はクレカが基本

 

クレジットカードは月の下旬締めの翌月下旬支払いなので、購入から支払いまでの猶予がありなにかと便利な気もしますが、支出の明細管理でいうと少し不便。

デビットカードはというと、購入時の支払いに使えば口座から即時決済されるので、口座のリアルな残額がすぐにわかるので便利です。

 

筆者は仕事用で購入する場合、仕事用の口座に紐付いたデビットカードで支払うようにしています。

仕事用のアイテムをよく購入するAmazonでの支払いは、カード決済が簡単で便利なのが大きな理由です。

 

固定費の支払いは、光熱費や通信費などの支払先が限定され、支出もそれぞれ月1回なのでクレジットカードAを利用。引落しを混在用の口座にしています。

プライベートでの買い物は、前述のとおりPayPayでの支払いが主ですが、Amazonなどでの買い物用としてプライベート用の口座で引き落とすクレジットカードBも用意しています。

 

整理すると、4つの銀行口座と2枚のクレジットカード、1枚のデビットカードを活用したお金の流れになります。

・仕事用で購入 → 仕事用デビットカード → 仕事用の口座で引き落とし。

・プライベート用で購入 → PayPay  ← プライベート用の口座からチャージ、
もしくはプライベート用のクレジットカードB → プライベート用の口座で引き落とし。

・固定費 → クレジットカードA → 混在用の口座で引き落とし。

・貯蓄 / 投資用口座 → 入金残額を貯金、毎月定額引き落としの資産運用サービスを利用。

 

クレカを目的別に使い分ける方法

 

前述のとおり、筆者はクレジットカードとデビットカードを併用、それぞれに引落用の口座を開設していますが、仕事用、プライベート用の2枚を使い分けて同じ銀行口座から引き落とすシンプルな方法もあります。

 

楽天銀行+楽天カードの活用法

年会費無料の楽天カードは、同じ名義でVisaとMastercardの2枚を発行できるので、仕事用とプライベート用として活用。

楽天銀行の同じ口座から引き落とすようにします。

口座の支出明細が混在しますが、楽天カード会員向けサービス「楽天e-NAVI」を利用すれば、カードの種類別に明細を確認でき、家計簿機能を活用すると予算設定や当月の支出合計が簡単に把握できます。



 

住信SBIネット銀行デビットカード+クレジットカードの活用法

住信SBIネット銀行では、年会費無料・審査不要で、Apple Payに対応したデビットカードをキャッシュカードに付けることができます。

代表口座に加えてATMでの入出金や振込はできないものの、預金専用の目的別口座を10個まで開設可能です。

そこで、仕事用&固定費用として銀行口座とデビットカードを、貯蓄用として目的別口座を活用すれば、お金の管理も1つの銀行で済ませることができます。

 

振込手数料が最大で月20回無料、専用アプリでATMからの入出金が簡単に行える、本人確認情報とアプリを紐付ける強固なセキュリティーなど、便利で安心の機能も多くの支持を得ている魅力でもあります。

 

ただ、クレジットカードは「ミライノ カード(JCB)」を発行することもできますが、年会費が必要なので、年会費無料を希望する場合は、プライベート用としてほかのクレジットカードを1枚用意して、引き落とし口座を住信SBIネット銀行の代表口座に設定しましょう。

カード会員専用の公式サイトで口座の利用明細とは別にデビットカードの利用明細も確認することができます。

 

GMOあおぞらネット銀行デビットカード+クレジットカードの活用法

住信SBIネット銀行と同じく、GMOあおぞらネット銀行でも年会費無料・審査不要でデビットカード付きのキャッシュカードを発行、利用できます。

使い分けができる用途別の口座は10個まで利用でき、利用状況により、ATM出金手数料の無料回数が最大20回、他行宛て振込手数料の無料回数が最大20回、デビットカードのポイント還元率が最大1.2%になります。

また、スマホアプリでは、残高照会や入出金明細照会、振込・振替ができる取引アプリと、振込や暗証番号変更などで必要となる認証を行うアプリがあり、より安全に行うことができます。

 

銀行系デビットカードには、ほかにも三井住友銀行や三菱UFJ銀行、楽天銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、新生銀行などで発行しているので、現在利用している銀行で発行するのが手間がないかと思います。

 

個人事業主向け、年会費無料のビジネスカード

 

では、一般者向けのクレジットカードではなく、個人事業主が持てるビジネスカードは活用メリットがあるのか?

年会費が有料であれば多彩なサービスや特典があるのは当たり前なので、年会費が無料のカードだけに絞って考えてみました。

 

GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカード

GMOあおぞらネット銀行の個人事業主の口座(個人口座を開設後に申し込む)を持っている方が対象で、与信審査なし・年会費無料。

利用金額に応じたポイント還元率は1%。不正利用が起きた場合は、最大で法人は1000万円、個人は100万円まで補償。

詳しくはこちら

 

NTTファイナンスBizカード

満20歳以上の個人事業主が申込対象で、レギュラーカードは年会費が無料。ただし、ETCカードは年550円 / 1枚が必要になります。

公式サイトを確認すると、利用金額の1%をポイント還元、Amazon Businessの利用、福利厚生優待サービス、最高300万円のショッピング補償保険などのサービスが付帯されるメリットがあるようです。

詳しくはこちら

 

三井住友カード ビジネスオーナーズ

満20歳以上の会社経営者(中小企業代表者もしくは個人事業主)が申込対象で、一般カードは年会費が無料。ETCカードは条件付きで翌年以降も無料。

活用メリットは、AmazonやETCでの利用額に対して1.5%のポイント還元、海外旅行傷害保険が最高2000万円まで補償、ビジネスサポートや福利厚生代行サービスなどが提供されています。

詳しくはこちら

 

ライフカードビジネスライト

個人事業主が申込対象で、スタンダートカードは年会費が永年無料。ETCカードは条件付きで翌年以降も無料。

弁護士無料相談、ビジネスサポート、福利厚生、カーシェアリングなどのサービスが提供されています。

詳しくはこちら

 

 

ということで、筆者が実践している仕事とプラーベートを分けたお金の管理術をご紹介しました。

フリーランスや副業をしている皆さんのお役に少しでもなれば幸いです。

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