衣替えの季節を迎えると、クローゼットの中身を入れ替えたり、ハンガーや衣装ボックスについても見た目や機能性を考えたりします。
以前住んでいたマンションは、クローゼットが引き戸が4枚とスペースが大きかったので衣替えが不要。
春秋・夏・冬とオールシーズンの洋服を左・中・右に分けていました。
でも、東京ローカルに引っ越すと部屋数は大きくなったものの、クローゼットも引き戸が2枚となり、コートが掛けられる洋服ダンス/ワードローブを追加しました。
狭い収納スペースをなんとかしたい。そこで考えたのが、ハンガーの見直しでした。
本記事では、洋服のタイプごとにハンガーを変えて、収納スペースの見た目や機能、使い勝手を改善した方法をご紹介します。
用途や目的にあったハンガーを選ぶのが大事
ハンガーは素材やデザイン、機能などでさまざまあり価格もピンキリ。
でも、ハンガー選びで外せないのが、ジャケットやコート、シャツ、ニット・セーターなど、洋服の種類とデザインに合ったものを選ぶこと。
このことに気づかせてくれたのが、メンズファッション誌の取材でお話を伺った高級ハンガーブランドの方でした。
洋服は着ているときよりも、ハンガーにかけている時間が長いので、それなりのハンガーを使って型崩れなどを予防して、上質のジャケットやコートなどを理想的なシルエットのまま収納して欲しいですね。
ハンガー選びの大原則は「型崩れの予防」。
ぞれぞれの洋服のシルエットを維持できる機能的なハンガーを使い分けておかないと、お気に入りのジャケットやシャツが台なしですからね。
ジャケット用として使っているハンガー
今回のハンガーを見直す目的は、狭い収納スペースでも多くの洋服をスッキリ収納できること。
とはいえ、春秋・夏・冬用のスーツやジャケットは、常にクローゼットやワードローブに収納しておく必要があります。
そこで考えたのが、それなりのスーツとジャケット、カジュアルなジャケットの2つに分けてハンガーを選んでみました。
ちなみに、高級ハンガーブランドで知られる「NAKATA HANGER」の公式サイト、“ハンガーの選び方”によると、ハンガーの肩幅サイズの目安は、ジャケットの両肩にある縫い目の直線距離から2~4cm引いた長さとのことです。
市販されているハンガーの一般的なサイズは、メンズ用43cm、レディス用38cm。
使用中のジャケットとハンガーのサイズが適しているのか確認しながら、最適なハンガーを選んでみましょう。
【 使い分け1⃣ 】上質のスーツ・ジャケット、カジュアルなジャケット
スーツやジャケットの型崩れを防ぐ大きなポイントが、肩先の厚みと肩の丸みに沿ったライン。
前述のNAKATA HANGERによれば、肩先のコートは5cm以上、スーツやジャケットは4cm以上を推奨しています。
ただ、肩先の厚みが5cmばかりを揃えると、クローゼットの収納スペースを圧迫してしまいます。
そこで、いいお値段がした上質のスーツ・ジャケットには、こちらもいいお値段がするNAKATA HANGERや長塩産業の木製ハンガーを選択。
1本あたり2000円〜4000円になりますが、いずれも肩の厚みが5cm程度あり、2着あるコートもこのハンガーを使うことにしました。
艶のある木製ハンガーは、人体の肩のラインのような美しい湾曲がジャケットやコートにフィットして、“これなら型崩れしないだろうな"と見た目にも安心感があります。
また、ファストファッションで購入したカジュアルなジャケットは、1本あたり600円程度の木製ハンガーにした。
こちらも肩先の厚みが5cm程度ありますが、上質用のハンガーのように湾曲のカーブがそれほどないのでジャストフィットとまで言えませんが、コスパが高いので選びました。
見た目に高級感はありませんが、カジュアル・ジャケットの肩の部分がハンガーの肩先にフィットしているので型崩れもシワもできませんでした。
ジャンパー、シャツ、パーカーで使っているハンガー
シャツやジャンパー、ニットなどはスーツやジャケットと比べてそれほどスペースは取りませんが、枚数がかなりあります。
しかも以前の住まいと比べてスペースが半減したので、ジャンパーと春秋用のシャツ・パーカーは常時収納、夏物と冬物のシャツだけ季節ごとに入れ替えるようにしました。
ただし、襟があるシャツやジャンパーと襟がないシャツやパーカーでは、ハンガーのデザインや機能を考えて選ぶ必要があります。
たとえば、襟がある場合は、人の首まわりのようにフックの下に襟がフィットする三角形様な山型あるタイプ。
襟がない丸首のニットなどの場合は、フックの下が半円状になっているタイプを選びましょう。
いずれも型崩れを予防するためのハンガーなので、洋服の襟元とハンガーにフィットしなければ意味がないからです。
【 使い分け2⃣ 】襟があるシャツ、ジャンパー
肩パッドが入っていないシャツやジャンパーは、肩先に厚みのあるハンガーは不要。
ただ、シワやハンガーの跡を残さないように、1〜3cm程度の厚みがあるハンガーが最適のようです。
また、ハンガーからシャツの首や肩の部分がズレてしまっては型崩れの原因ともなるので、滑り止め加工が施されているタイプがおすすめです。
これらを踏まえて、ジャンパーには2cm程度の厚みがある1本あたり200円程度の木製ハンガー。
シャツには、ABS樹脂製で5mm程度の厚みがあるハンガーを選びました。価格は1本あたり100円程度です。
いずれも、滑り止め加工となっていますが、厚みが5mmで大丈夫なのか若干心配でしたが、シワやハンガー跡は見られませんでした。
もちろん、襟に近い前ボタンは留めてシルエットを保つとともに、クローゼットからの出し入れが容易にできるようにしています。
ただ、滑り止めのゴムがしっかりしているので、シャツをハンガーにセットするときに引っかかるなど、慣れるまで少し苦労しました。
【 使い分け3⃣ 】襟がない丸首のシャツ、ジャンパー、パーカー
襟がない丸首のシャツやジャンパー、ニット、トレーナー、パーカーをハンガーに掛ける場合は、前述のフック下の襟がフィットする形状は逆にジャマ。
フック下が滑らかに半円形で洋服の肩の部分にハンガーの痕が残らないタイプを選んでいます。
ただ、滑り止めがないと洋服がズレて首まわりが伸びてしまうことがあるので注意が必要です。
今回購入したのは、ハンガー全体に特殊PVC加工が施されたポリ塩化ビニル素材の半円形ハンガーです。
1本あたりの価格は100円以下ですが、シャツに比べて少し重いトレーナーもズレて型崩れするというようなことはありません。
スリムなので圧迫していた収納スペースがスマートになり、20本まとめて購入したので見た目も統一感がありスッキリしたと思います。
ちなみに、パーカーはフードがあるのでどんなハンガーが最適なのかいまでもよくわかっていませんが、ファストファッションのパーカーは問題なく使えています。
ということで、本記事ではハンガーの最適な使い分けについて、実際に試した感想をまとめてみました。
Source: Amazon