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クラウドストレージの使い方、活用法の最適解は? 人気サービスを比較検討してみた

2022年3月12日

クラウドストレージ

ことの発端は、Microsoft Officeのサブスクサービス『Microsoft 365 Personal』を継続するかを検討しているときでした。

家庭向けのサブスク版『Microsoft 365 Personal』は年額1万2984円で、1TBのOneDriveクラウドストレージが付いてきます

しかし、家庭向けの永続ライセンス版『Office Home & Business 2021』は3万8284円(マイクロソフト公式サイト)で、OneDriveクラウドストレージが付かないので、無料版のOneDrive Basic(5 GB)を利用することになります。

 

サブスク版の更新を止めて、永続ライセンス版に切り替えを検討しているときに、現在OneDriveに格納している111GBのデータをどこへ引っ越せば最適なのかが気になったわけです。

そこで本記事では、筆者が日常的にアップロードしているデータと、無料・有料で登録しているクラウドストレージ(オンラインストレージ)サービスを改めて比較して、コスパのよい最適な活用法を考えてみました。

 

クラウドストレージに格納したいデータ・ファイルは?

 

クラウドストレージ

 

 

日常的に使っているデバイスは、Mac、iPhone、iPad Proの3台。撮影機材は一眼ミラーレスカメラやGoProなど。

クラウドストレージにアップロードしている主なファイルは、仕事とで作成したデータとファイル、撮影した画像と動画のデータは生データ・加工 / 編集したデータなどとなります。

加えて、バックアップ用としてアプリ会社から直接ダウンロードしたインストール用ファイル、WordPressの有料テーマやプラグインのファイル、確定申告ほかの経理データなどなど。

 

ザックリ言えば、Microsoft Officeなどのファイル、画像データ、動画データ、アプリのインストール用ファイルに大別できます。

現状、データやファイルの格納庫としてメインに使っているOneDriveクラウドストレージには、111GBものファイルの対応が大きな課題となります。

もちろん、Macに接続した外付けハードディスクにもバックアップ用のファイルやデータはありますが、不具合や故障が万が一にも起きた場合を想定すれば、クラウドストレージは有効なツールで、屋外からもネットを介して閲覧・ダウンロードやアップロードが手軽にできますからね。

 

Google Workspace

 

Google Workspace

Image: Google

 

筆者は、仕事の効率化や生産性を目的に「 Google Workspace(旧 G Suite)」のBusiness Standardプラン(月額1360円)を利用しています。

「.gmail」ではなく、独自ドメインのメアドがメインとサブで複数利用できるGmailをはじめ、カレンダー、Meet、Chat、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、サイトなどのコラボレーション ツールが揃っています。

事実、アプリを立ち上げることなくブラウザで利用できる「Gmail」には、独自ドメインのメアド1つをメインに、同じ独自ドメインのメアド5つをプライベート用、各種契約用、ブログ用などで使っています。

すべてのメアドは、99.9% 以上の攻撃をブロックするフィッシングおよび迷惑メール保護機能によりセキュリティー保護されているので安心。

150 人まで参加可能できるビデオ会議用のアプリ「Google Meet」では、利用時間に制限がなくノイズキャンセルで円滑なコミュニケーションができ、会議を録画してドライブに保存できます

 

さて、本題の「Google ドライブ」ですが、2TBの十分な容量を自由に使うことができます

MacやiPhone、iPadなどのデバイス用のアプリから、100以上の形式に対応したファイルを保存でき、チームで利用できる共有ドライブの設定、ファイル共有の管理も簡単にできます。

2021年6月から「Google フォト」に容量制限が設けられ、Googleの1アカウントあたりで無料で使えるストレージの容量が15GBとなりましたが、2TBの容量があるGoogle ドライブ内でGoogle フォトが閲覧できるので容量の心配がありません。

 

また、機能面で特に便利なのが、Mac版のドライブアプリを利用して、指定したフォルダを自動で同期できること。

Mac内にある任意のフォルダを選択して同期設定することができ、そのフォルダに保存するだけで自動的にドライブにバックアップされるので手間もかかりません。

もちろん、Googleによるセキュリティ保護されたクラウドストレージなので、安心・快適です。

 

MacとGoogle ドライブを同期する方法

・MacにGoogle ドライブのアプリをインストール
・設定 → フォルダを追加を選択
・Mac内にあるフォルダを3つまで追加
・Google フォトのバックアップ元がシステムライブラリであることを確認
・アップロードサイズを元の画質で設定

 

いま考えているのは、継続的に利用しているGoogle WorkspaceのGoogleドライブをメインに活用すること。

2TBの容量があるクラウドストレージがあれば、ほとんどのファイルやデータを格納できるのではないかと思うからです。

 

OneDrive

 

OneDrive

Image: Microsoft

 

現在利用しているMicrosoft 365 Personalでは、1TBのOneDriveクラウドストレージが使えます

年額1万2984円で、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)やOneNoteのほか、OneDriveクラウドストレージ、世界中の 60 か国以上の携帯電話や固定電話へ毎月 60 分の無料通話ができるSkypeなどが利用できます。

また、OneDrive単体の場合は、OneDrive Basicが5GBで無料、OneDrive Standaloneが100GBで月額224円となっています。

どちらがおトク?
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OneDriveクラウドストレージの特長は、Windows、macOS、iPadOS、iOS、Android の各デバイスに対応しているので、どこにいてもアクセスが可能。

パスポートや運転免許証など、最も重要なデータを本人確認によって保護する「個人用 Vault 」。
二段階認証は、指紋・顔・SMSコード、Microsoft Authenticatorアプリなどの便利な方法で手軽に解除できるので便利と安心が両立しています。

 

自動同期に関しては、Microsoft 365 PersonalのWord・Excel・PowerPointなどを設定できますが、便利に感じているのがiPhoneのカメラロールの画像が自動保存されること。

 

iPhone / iPadのOneDriveアプリで画像や動画を自動保存する方法

・OneDrive アプリで、アカウントの画像をタップ
・設定 → カメラアップロードをタップ
・カメラアップロードをオン
・動画を自動的にアップロードするには、ビデオを含めるをオン

 

MacのOneDriveアプリでファイルを同期する方法

・OneDriveのデスクトップアプリを開く
・基本設定 → アカウントを選択
・同期するフォルダを選択、OKを選択

 

ただ、Mac版のOneDriveアプリがApple Silicon上でネイティブ動作するようになり、Mac上にあるファイルを自動バックアップする機能が追加されるそうですが、Windows版では可能なピクチャーフォルダーなどのバックアップが、Mac版ではまだサポートされていないとのこと。

Google ドライブの利便性に近づきそうですが、Macではまだまだなのかもしれません。

 

iCloud

 

iCloud

Image: Apple

 

iCloudは、無料版とサブスク版の「iCloud+」があり、筆者は容量200GB=月額400円のプランを利用しています。

iCloudでは、フル解像度の画像や動画、ファイル、メモなどが安全に格納され、Appleのデバイスから簡単にアクセスができます。

iPhoneで撮影した画像が自動でアップロードされるので、iCloudだけに残す設定をすればiPhoneの容量を節約することが可能

「iCloud Drive」を使えば、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、Windows PCからすべての書類に安全にアクセスできるようになり、共有機能では、画像や動画を友だちや家族と楽しむために共有アルバムを作成。仕事ではフォルダやファイルもアクセスできるリンクを送信するだけなので簡単です。

 

iCloudにiPhoneのデータを同期させる方法

★同期対象となるデータ
iCloud Drive / 写真 / メール / 連絡先 / カレンダー / リマインダー / Safari / ホーム / メモ / Wallet / キーチェーン

★同期方法
・設定→ iCloud → iCloud Driveをタップ
・iCloud Driveをオン
・同期に対応するアプリ一覧から選び、アプリをタップしてオンにする

 

また、iCloudは、電源とWi-Fiに接続されたiOSデバイスとiPadOSデバイスを自動的にバックアップするので、デバイスになにかあってもすぐに復元ができます。

セキュリティーに関しては、Apple ID の認証を二重化する2 ファクタ認証で、仮にパスワードが漏れても本人以外はアクセスできないので安心です。

 

では、サブスク版のiCloud+を利用するメリットはなにか? 容量が増えるだけ?

もちろん、大容量のストレージを活用できるのは大きなメリットですが、iCloudの機能はそのままに、ネットサーフィンやメール利用時のプライバシー保護機能がプラスされます。

まだベータ版ですが「iCloudプライベートリレー」は、ユーザー個人のウェブ閲覧情報や位置情報、IPアドレスなどの流出を防いで、プライバシーを守りながらさまざまなネットワークでSafariが利用できます

 

メールを非公開」は、個人のメールアドレスのプライバシーを守るサービス。

使う方法は主に 2つあり、「Apple でサインイン」で使う場合は、この機能に対応した他社のアプリやウェブサービスの中で、ランダムに生成されたメールアドレスを使ってアカウントを作成できます。

さまざまなウェブサービスで利用できるようになり、かなり便利に感じています。

もう 1 つの「 iCloud+」で使う場合は、デバイス上、Safari 内、 iCloud.com で必要なだけ何個でもランダムなメールアドレスを生成して、本物のメアドを知られたくない場合に活用します。

 

防犯カメラに接続して録画・確認・分析ができる「HomeKitセキュアビデオ」は、iCloudのストレージ使用量に加算されませんが、現状では必要性を感じていないので利用していません。

 

ただ、現在のストレージ状況は、200GBの容量に対して50GB程度しか使用しておらず、その多くはバックアップ。

MacBook Pro、iPhone 12Pro、iPhone 13 Pro、iPad Pro、Apple TVと接続していますが、iCloud内のバックアップの中身はiPhone 12Pro、iPhone 13 Proのデータ。

これまでは、このバックアップがあることで機種変更時に新しいiPhoneでのデータ復元が楽だったわけですが、現在ではiPhone同士をかざすさけでデータ移行ができる「クイックスタート」があるので、わざわざバックアップをとる必要性が低くなっています。

万が一に故障した場合は、バックアップがないとどうにもなりませんが、5GBの無料版とMac用のiOSバックアップアプリを使えばよいのかもしれません。

 

たとえば、ソースネクストのiOS端末自動バックアップ&ユーティリティソフト『驚きの保存「iMazing」』。

iMazingは、ワイヤレスでiOS端末とMacを接続しデータの移動やバックアップなどができます。

画像や動画、音楽データのほか、SMS/MMS/iMessageの写真、音声、位置情報などの添付情報、連絡先、カレンダーの予定、SafariやChromeなどのブックマークなどもbアックアップでき、転送データは暗号化されているので安心。

外付けハードディスクにもバックアップでき、保存しておくバックアップの数も1カ月分、1週間分など選べます。

価格は、iOSデバイス1台分が4200円、iOSデバイス2台分が5399円など。

iCloudの容量200GBが月額400円なので、1年で元が取れてしまいます。

 

Amazon Drive / Amazon Photos

 

Amazon

Image: Amazon

 

Amazon DriveとAmazon Photosはいずれもクラウドストレージで、共通の無料ストレージ5GBを利用できますが、機能と用途が異なります。

 

Amazon DriveとAmazon Photosの違い

【Amazon Drive】
・写真、ビデオ、ファイルを保存できるオンラインストレージサービス
・主な機能は、ファイルのストレージ / 共有 / プレビュー
・ウェブブラウザ、デスクトップアプリ、iOSアプリ、Androidアプリ、Fireタブレットで利用可能

【Amazon Photos】
・写真やビデオを保存できるオンラインストレージサービス
・主な機能は、写真とビデオのストレージ / ギャラリー / 共有、フォトエディター、人物・場所・物で写真を検索
・ウェブブラウザ、デスクトップアプリ、iOSアプリ、Androidアプリ、Fireタブレットで利用可能

 

Amazonプライム会員であれば、Amazon Photosのストレージでフル解像度の画像を容量無制限で利用できます。
動画は対象外ですが、ビデオ・ストレージ5GBに保存することができ、Amazon Driveも別で利用できます。

 

活用法は、もっぱらiPhoneで撮影した画像とMac内にある画像を保存すること。

iPhoneにAmazon Photosアプリをダウンロードすると、 iCloudから画像や動画が自動的にアップロード開始。
以降も自動で同期してくれるので手間がかかりません。

デスクトップ用のAmazon Photosアプリは、Mac内のPictureフォルダと同期させて自動でアップロード、同期するようにしています。

 

iPhoneのAmazon Photosアプリで画像を自動保存する方法

・画面左上のスマイルアイコンをタップ
・アップロードをタップ
・画面右上の3つのドットをタップ
・アップロードの設定を選択
・自動保存メニューで、写真とビデオの保存をオンまたはオフに切り替える
・モバイルデータ通信を使用するのオン/オフを切り替える

 

Amazon Photosのデスクトップアプリでバックアップオプションを有効にする

・Amazon Photosデスクトップアプリを開く
・バックアップタブで バックアップするフォルダを追加を選択
・バックアップしたいフォルダを選択
・定期的なバックアップやファイルの種類など、バックアップの設定を行う
・保存を選択

Amazon Photosの各デバイス用アプリは、こちらから

また、Amazon Photosに保存した画像は、Echo ShowのフォトディスプレイやFire TVのスクリーンセーバーで表示することができるそうです。

家族の思い出や自分の作品を映し出すのには便利かもしれません。

 

Dropbox

 

Dropbox

Image: Dropbox

 

知り合いでも多くの人が利用している「Dropbox」。

筆者の場合は、2TBで月額1200円(年払い)と料金が高いので、容量が2GBの無料プラン「Dropbox Basic 」を利用しています。

2GBで何ができるの? ということになりますが、現在、ほとんど活用していません。

その理由は、これまで紹介したクラウドストレージでことが足りているから。

 

正直、Dropboxの機能や利便性などについては、よく理解していないので、興味のある方は公式サイトで料金やプランなどをご確認ください。

 

Yahoo!かんたんバックアップ

 

Yahoo!

Image: Yahoo!

 

「Yahoo!かんたんバックアップ」はスマホアプリで、連絡先、画像、動画を簡単に保存できるクラウドストレージ。

筆者の場合は、iPhoneのキャリアをワイモバイル(シンプルS/M/Lプラン)にしていることから、自動的にYahoo!プレミアム会員になっているので、容量無制限で利用しています。

Yahoo!プレミアム会員ではない方でも、Yahoo! JAPAN IDがあれば、5GBの容量を無料で使いことができます。

 

Yahoo!かんたんバックアップの利用方法

・アプリを開くだけで、スマホに新しく追加・更新された画像(写真)や動画、連絡先が自動的にバックアップ
・バックアップした画像(写真)や動画は、アプリ内で確認
・写真(画像)、動画をバックアップできたら、スマホ内の不要なデータは消してもOK
・機種変更や万が一のデータ消失した場合は、バックアップしたデータを簡単に移行可能
・復元した連絡先データ(電話帳)は、スマートフォンの連絡先アプリにインポート(取り込み)

※2022年4月6日(水)より欧州経済領域(EEA)およびイギリスからの利用不可

 

Yahoo!プレミアム会員の料金は、月額月額508円。

たった500円程度でiPhone・Androidのスマホで撮影した画像や動画が無制限で保存できるほか、Yahoo!ショッピングでの買い物がおトクになり、110以上の雑誌が無料で楽しめる読み放題プレミアムほか、さまざまな特典を利用できます。

 

ということで、筆者が現在利用しているクラウドストレージの特長や料金などを比較検討してみました。

改めて調べてみると、有料のクラウドストレージのGoogleWorkSpace → Google ドライブをメインにして、OneDriveクラウドストレージが付くMicrosoft 365 Personalをサブスクではなく永続ライセンスの買い切り版に変更。

iPhoneで撮影した画像や動画は、Google ドライブとYahoo!かんたんバックアップを活用してダブルでバックアップ

iCloudも、Macでバックアップできる買い切り版のアプリを導入して、容量5GBの無料版に。足りなくなったら容量50GBで月額130円のプランに変更するのが、現状を維持するために最もコスパの高い方法かなと感じました。

 

sauce: Google、Microsoft、Apple、Amazon、Dropbox、Yahoo!

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