以前、モノマガ系雑誌の編集・執筆をしていたころは、年間の特集テーマの半分は定番ネタで、本記事の本題アイテムである「バッグ」を3月・9月の春秋に取りあげると販売部数が伸びたものです。
でも今では、バッグは用途や目的別にカテゴリー分け・細分化されているので、買いたくなる季節は1年中。
実際、筆者も日常的に使う&ショッピングバッグとしても利用しているデイパックをはじめ、多くのバッグ類を購入・所有しています。
たとえば、用途別に収納サイズやスタイルが異なるカメラバッグ、MacBook ProやiPad Proと取材ツールなどを収納する仕事用バッグ、本当は手ぶらで出かけたいけど少しだけ収納しておきたい用のコンパクトなワンショルダーバッグなどがあります。
でも、毎日使うモノではないので置く場所に困ってしまうことが、これまでに何度となくありました。
そこで本記事では、あれこれ試して考えた結果、“これが一番最適・快適なバッグ収納かもしれない”と、現在活用している3スタイルの壁面収納についてご紹介します。
いずれもAmazonなどで購入でき、簡単に設置できるので参考になれば幸いです。
こんな方におすすめ
- バッグが溢れて部屋やクローゼットを圧迫している方
- 収納したつもりが、使わなくなったバッグがある方
- 限られたスペースでバッグをすっきり収納したい方
- 賃貸なので壁などにキズをつけずに収納整理したい方
- バッグの湿気対策など、保存状態をよくしたい方
バッグの収納スタイルは、どの方法がベストなのか?
バッグの収納場所には、クローゼット、壁面、棚などのラックが想定されます。
収納方法は、ハンガーポールに吊り下げたり、壁面ラックを突っ張り棒で固定したり、棚・ラックにブックスタンドで仕切りを設けて置いたりするのが一般的なようです。
ただ、収納場所によっては整理できたものの、使うバックが固定化されて、ほかのバッグを使わなくなってしまう場合があります
以前、インテリアスタイリストの方にインタビューした際、「収納は目に見える場所にすべき。だって、クローゼットや収納スペースの奥に仕舞い込んだら、ただの倉庫になって使わなくなってしまいますからね」と話してくれたことがあります。
これはバッグに限った話しではなく、収納全般に言えることで、そのお話を聞いてからは、仕舞っておくモノと整理して使い勝手をよくするモノを分けて収納するようになりました。
わかりやすい例だと、掃除機です。
それまでは見た目に美しいわけもなく、人に見せるモノではなかったので、使うたびにクローゼットから取り出して、掃除が終わったら仕舞うようにしていましたが、古くなったこともあり一新。
折り畳み自立式で見た目も使い勝手もよい『Shark EVOFLEX』を購入。
ダイニングや部屋の目に付く場所に置いて、気づいたら掃除をするようにしました。
同じように、目に付く場所、言い換えれば“見せる場所”に置いても様になるバッグの収納方法を考えるようにしました。
1. 店のデイスプレイのように見せる、壁面突っ張り棚収納
まず最初に試みたのが、場所を取らず、賃貸でも安心の突っ張り棒で固定でき、インテリアの一部として部屋に馴染みやすい『山善 突っ張り パーテーション』でした。
この商品、名前はパーテーションですが、部屋の仕切りとしてはもちろんのこと、壁面に設置して棚板にフックをかけることで大小さまざまなバッグを掛けておくことができます。
購入モデルのサイズは、幅80×奥行18×高さ200~260cm。
突っ張り棒の高さ調節ができ、奥行きがわずか18cmなのでほとんど場所を取りません。
しかも、耐荷重は1つのフックで1kg、全体で10kgもあるので、バッグのような軽量アイテムの収納には最適です。
バッグだけでなく、翌日に着る洋服をハンガーこと掛けておいたり、帽子やキャップを並べておくなど、おしゃれに見せることもできます。
筆者の場合はバッグ専用の壁面収納として活用。
上段には、『ピークデザイン フィールドポーチ』『GoPro用折り畳みウエストバッグ』など小さなサイズのバッグを。
中段から下には『ピークデザイン エブリデイ スリング』『ポールスミス ショルダーバッグ / トートバッグ』『PORTER トートバッグ』など、サイズの大きなバッグを掛けています。
『山善 突っ張り パーテーション』には、6個のフックが同梱されていましたが、それでは足りないので、『Z型 ドア用フック』を購入して各種バッグを引っ掛けています。
お店のディスプレイとまではいきませんが、整然としながらも、それなりにおしゃれっぽさを感じさせつつ整理収納できているので、1つのアイデアとしては正解だったのかなと思っています。
ただし、サイズが大きかったり、マチがあるバッグを掛けると、凸凹感が目についたり、場所を取ってしまうので、別の方法で収納することにしました。
2. 型崩れを予防しながら、壁面やクローゼットに収納できるジョイントハンガー
マチのあるショルダーバッグやビジネスバッグ用として購入したのが『山崎実業 ジョイントバッグハンガー チェーン L』。
耐荷重1kgのバッグハンガーが4つあり、奥行きが13cmあるので持っているバッグのほとんどがスッポリ、しっかり収納できました。
しかも、ハンガーラックは連結できるのでタテに並べることができ、上部に付属のS字フックを取り付ければ、クローゼットのポールに掛けておくこともできます。
筆者の場合は、壁面に収納したかったので本体重量1.2kg+バッグの重量に耐える、1個当たりの耐荷重が7kgの『スリーピン フック』を購入。
問題なく壁面に掛けておくことができ、念のため確かめてみるとキズ穴は小さく目立たないので賃貸でも安心できそうです。
3. 設置場所はアイデア次第。バックパックの収納に最適なメッシュパーテーション
最後は、メッシュボードを突っ張り棒で固定するタイプの収納です。
随分前に購入したので使っているモノは既になくなっているようですが、『山善 突っ張り パーテーション 幅60cm メッシュ 』と同じようなタイプです。
メッシュタイプの利点は、バッグのサイズに合わせて引っ掛けるフックの位置を自由に変えられること。
収納力がある買い物兼用バッグ、MacBook Proを収納して出かける時用のバッグ、カメラバッグなど、用途別によく利用するバックパックを計4つを掛けておいても十分な高さがあります。
また、壁面だけでなく筆者のようにクローゼットの横に掛けておくことができるなど、設置場所はアイデア次第で自由自在なのも幅60cmのなせることだと思います。
ちなみに、幅45・90cmcmなどもあるので、ラックの奥行きサイズに合わせたり、デスクのパーテーション兼引っ掛け収納として活用することもできます。
バッグの大敵。湿気対策もきちんとやっておきましょう
クローゼットや押入の中に収納しておくと気になるのが湿気対策。
せっかくのバッグもカビが発生してしまってはもったいないですよね。
筆者の場合は部屋の壁面などに収納しているので、クローゼットの中よりは湿気が溜まることはないかと思いますが、それでも一定期間が経過すると湿気がけっこう溜まります。
なぜわかるかと言うと、所有するバッグすべてに除湿材を入れているからです。
マチ幅があるバックパックやショルダーバッグには『備長炭ドライペット』、マチ幅がそれほどないトートバックには『ドライペットコンパクト』、サイズの小さいバッグには『ドライペット シートタイプ』を使用中。
いずれも衣類や革製品対応なので安心。実際に春〜梅雨明けまで入れておいた分は、あっというまに湿気を吸収して、『ドライペット シートタイプ』はゼリー状になっていたので入れ替えたばかりです。
バッグはそれなりのお値段がするので、湿気対策はできるだけやって、いつでも使えるような状態にしておきたいですね。
ということで、今回は実践しているバッグ収納についてご紹介しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。