ミラーレスカメラやアクションカムなどを三脚などに固定する場合、素速く着脱ができるタイプが便利よね。
これまで、マンフロットやアルカスイスの雲台や三脚を使ってきましたが、クイックリリースプレートは、どちらのタイプでも使える『ピークデザイン デュアルプレート PL-D-2』をカメラに装着して使ってきました。
ただ、横位置・縦位置の撮影をする際、切り替えが簡単なL字のブラケットはアルカスイス規格なので、マンフロットの雲台や三脚には装着できないのが不便。
だったらマンフロットの雲台や三脚もアルカスイス化する方が便利なのか?

さらに、アルカスイス互換のクイックリリースプレート(以降プレート)やクイックリリースクランプ(以降クランプ)などをすべてのカメラに着けておけば、着脱がワンタッチでできて、もっと便利になるかもしれない。
それなら、3/8や1/4のネジ穴に対応したミニ三脚にも使えるはず。
ということで、現状の使い方を踏まえて、人気が高いカメラのアクセサリーメーカーの中から、“これは使えるかも!”と思ったツールを探してみました。
マンフロット&アルカスイスに対応するピークデザインのデュアルプレート
ピークデザインは、バッグやストラップなどカメラ関連のアクセサリーを開発・販売しているメーカー。
デザインと機能性に優れたプロダクトが多く、『デュアルプレート PL-D-2』は、アルカスイスとマンフロット互換のプレートで、1/4 インチネジでカメラへ装着・固定できます。
手持ちの雲台や三脚の仕様が統一されてなく、アルカスイスとマンフロットのいずれかなので、どちらのタイプでも使えるこの商品はとても便利。
現状、L字ブラケットを装着したカメラ以外のすべてに着けています。
さらに、ピークデザインの『キャプチャー V3』があれば、バックパックのショルダーストラップやベルト、ピークッデザインのバック外側に着けることで、『デュアルプレート PL-D-2』を装着したカメラの着脱がスライドするだけで可能になります。

ベルトに挟むピークデザインの『プロパッド PP-2』があれば、腰にカメラを吊り下げて歩きながら、“あっ”と思った瞬間にカメラをキャプチャーから外して撮影することも。
また、『フィールドポーチ』や『エブリデイ スリング』など、ピークデザインのバッグはキャプチャーが取り付けられる仕様になっています。
デザインがおしゃれで、バッグの内部もレンズやボディなどをコンパートメントで自由に分けることができるのでとても便利です。
互換性のない雲台や三脚、一脚、カメラブラケットに装着してマンフロット仕様に
マンフロットの『クイックシュー 長方形プレートアダプター 323』は、プレートとクランプがセットになったもの。
本当はクランプだけ必要なのにセット売りしかないのが残念なんですよね。

活用方法は、手持ちのベルボンの三脚や一脚、マンフロットの『バリアブルフリクションアーム カメラブラケット付き 244』のようなカメラブラケットなどに装着。
どんなシーンでもマンフロット仕様で撮影する環境を整えました。
ただ、『Benro 3ウェイギアヘッド』やLeofotoの三脚『LS-223C+EB-36』など、アルカスイス互換のアイテムを購入したことで、無理にマンフロット仕様にするのはどうかなと、用途が限定され、使わなくなってきました。
ネジで締めるのは面倒臭い。着脱が簡単なアルカスイスの最新クイックリリース
アルカスイス互換でカメラやアクションカムの着脱が簡単なプレートやクランプはないか?
まず、試しに購入してみたのが『Ulanzi クイックシュー クイックリリースプレート』。
プレートとクランプのセットで、いずれもアルカスイス互換で38mm標準サイズ。
カメラに取り付けたプレートをスライドさせてクランプに取り付けるタイプで、クランプにあるボタンを回転させるとロック、押すとロック解除になります。

プレートには1/4ネジ、クランプに3/8と1/4ネジが入れられる穴があるので、さまざまなカメラや三脚、雲台、ジンバル、スライダーに対応。
軽量・コンパクトなので耐久性を心配しましたが、強度はジュラルミンに匹敵するらしく耐荷重は15kgとのこと。ちなみに、クランプの幅は変更できないそうです。
ただ、実際に使ってみると、カメラのサイズに対してプレートがが小さいので、プレートをクランプにスライドさせる際に、クランプの溝の位置を確認したり、すんなりはまりづらい印象が。
そこで、スライド式ではなくプレートをワンプッシュでクランプに押し込むタイプを探してみました。
ワンプッシュで簡単着脱できる、Ulanzi Clawシリーズ
『Ulanzi Clawクイックリリース』は、38mm標準のアルカスイス規格に対応したプレートとクランプのセット。
カメラを取り付けたプレートをクランプに押し込むだけでロックされしっかり固定でき、クランプの両側にあるボタンを押すことでロックが解除できます。
押し込むだけなのでスライドさせて固定するより着脱が超簡単です。
クランプの底部1/4ネジ穴がたくさんあるので、アルカスイス規格だけでなく1/4ネジがある三脚や雲台などにも利用できます。

また、ピークデザインと同様に、バックパックのショルダーストラップに取り付ける『Ulanzi CLAW バックパッククリップ 』もあります。
ただ、プレートはピークデザインのキャプチャーシリーズには対応していないそうです。
プレートが正方形なのでクリップを縦だけでなく横にも挟むことができ、パンツのベルトに挟めばホルスタータイプでカメラを簡単に持ち運びできます。
さらに、これはいいかもと思ったのが、『Ulanzi Gopro用クイックリリースアッパーマウント』。
GoProなどアクションカムのマウントで、『Ulanzi Clawクイックリリース』のクランプにワンプッシュで取り付けられるわけです。
ミニ三脚を自撮り棒代わりにして撮影することが多いので、これがれば撮影の準備も片付けも簡単にできます。
単体で取り付けておくだけでも、スタンドにもなるし、手で持つグリップの役目も果たすので便利ですよ。


PGYTECHからもワンプッシュ・クイックリリースが登場したよ
『SNAPLOCK PLATE ADAPTER』は、前述の『Ulanzi Clawクイックリリース』と同じように、アルカスイス互換のクイックリリースセット。
スペックを確認すると、素材はアルミニウム合金、重さは55g、サイズは55×38×17.5mm。上画像のようにポケットに入れておける小ささ。
クランプにあるロックボタンをスライドさせて、ロックと解除を行う仕様になっています。

やることはどこも一緒にようで、こちらにも挟んで留めるタイプのクリップ『BEETLE CAMERA CLIP』があります。
プレートが正方形なので、縦位置・横位置を変えて、バッグのショルダーストラップにも、パンツのベルトにも挟んで固定、カメラをホールドすることができます。
『ACTION CAMERA SNAPLOCK PLATE ARCA-SWISS COMPATIBLE』は、GoProなどのアクションカムをインストールできるプレート。
ボールヘッドが付いているので、カメラの位置を前後左右に自由に変えることができ、クルマや自転車などでの撮影にも活用しそうです。
まだ入手していませんが、Ulanzi Clawシリーズと比べてデザインがおしゃれなのがいいですね。
また、プレートはピークデザインのスタンダードプレートと酷似しているので、ピークデザインの『キャプチャー V3』に使えるかもしれませね。
公式サイトでは、プレートとクランプのセットだけでなく、バラでの販売もしているようで、カメラの台数×プレート、三脚や雲台などの数×クランプと必要な数だけ用意できるのはムダがなく、上記の商品をまとめて購入すると割引になるようなのでお得ですよ。
ということで、三脚や雲台などからカメラを簡単に着脱できるクイックリリースの気になる商品をまとめてみました。
長文のご紹介となりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
Source: Peak Design, Manfrotto, ULANZI, PGYTECH